2022.01.14/ブログ,
卒業論文の提出完了
昨日の夕方4時半が、卒業論文の提出締め切りでした。
今年度のめぐろゼミの卒論は1本。タイトルは「伝統アユ漁法が今でも続けられている理由―高知県小川川における『しゃくり漁』の事例」です。
「水かがみ」と呼ばれる底面が透明な大きな箱というか円筒のようなものを使って、水中のアユを目視で探し、釣り針で引っ掛けて獲るという古風な漁法です。ゼミ生のフィールドもその管轄に含まれる仁淀川漁業協同組合の、とあるウェブ・ページの「⑤狩山川での釣果報告(支流狩山川 仁淀川町)」に映っているのがしゃくり漁の様子です。
この伝統的なアユ漁がどのようなもので、それをやっている人はどのような楽しみを感じていて、そして、この漁をやっている人びとがアユや自然についてどのような知識を持っているのかということが調べられました。
ゼミ生が1人ということで、2年間マンツーでかなりじっくり指導できたなあと思います。また、ここまで自然資源の利用に焦点を当てた卒論はこれまでになく、学生と一緒にあらためて民俗学の勉強をしたような感じです。
唯一の心残りは、新型コロナ感染症のため、結局、ゼミ生のフィールドに行くことができなかったこと。実際に高知の清流と周囲の環境を自らのみで感じられなかったことが、かえすがえす残念です。
今月末に卒業論文発表会があるのでまだ気は抜けないのですが、まずは無事に卒業論文が提出されたことについて「お疲れさま」と言いたい気分です。