目黒 紀夫 マサイ研究者 目黒 紀夫

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2021.09.15/授業情報,

授業紹介:国際開発学

気が付いたら夏休みもあと2週間ほど。授業紹介ということで、後期に開かれる授業について紹介したいと思います。

この「国際開発学」の授業は、その名前のとおり、「国際開発」について勉強をするものです。この授業でぼくが何よりも大切にしているのは、「何が開発なのか?」「開発とは何をすることなのか?」といった問いへの答えは1つではないということです。どういうことかというと、開発にかかわる学問として、たとえば経済学、政治学、社会学があります。そうしたとき、「何が開発なのか?」という問いへの答えは、学問によってまったく異なるのです。

ここではくわしくは書きませんが、経済学であればお金が重要なポイントになるのにたいして、政治学ではどういう風に選挙が行なわれているのかといった点が問題になったりします。いっぽう社会学だと、「豊かさ」というような、ある意味もっとぼんやりしたものが注目されたりします。

この授業の目的は、「どうすれば途上国が発展できるのか?」「どうしたら貧しい人たちを救えるのか?」といった問いに答えることではありません。そうではなく、「開発」という言葉の意味を、いろいろな学問の立場から考えてみようということです。経済学や政治学、社会学、それに文化人類学などいくつもの学問の話が出てくるので、うまく情報を整理しないと混乱するかもしれません。でも、この授業を取ればきっと学際的で複眼的なものの見方を身につけられるはず!

たとえば「ギャラリー」に載せているこの写真。これを見てみなさんは、開発や豊かさ/貧しさに関連して何を思うでしょうか?

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