2021.09.07/授業情報,
授業紹介:アフリカ社会と開発
この授業は基本的にすべて英語で行なわれます。そのため、正式な講義名はAfrican Societies and Developmentとなります。この授業では学生には最終的に、自分が興味のある事柄について、英語でレポートあるいはプレゼンを提出してもらいます。なぜ、英語でやっているのかというと、アフリカでフィールドワークをしたり、アフリカについて卒論を書こうと思ったら、英語で情報を集めることが必須だからです。
「アフリカの社会と開発」ということで、この授業では以下のような内容を英語で講義します。実は、これらの基本的な部分はすべて、「アフリカ研究Ⅰ」や「アフリカ研究Ⅱ-i」、「アフリカ研究Ⅱ-ⅱ」といった日本語で行われる授業で説明されている事柄です。この講義では、すでに習ったことについて英語であらためて説明しつつ、より発展的な内容も付け加えるようにしています。
- ● 19世紀後半に始まる植民地支配の歴史
- ● 植民地支配の特徴と今日に至る影響
- ● 独立(20世紀後半)以降の政治体制の変化と紛争
- ● 独立(20世紀後半)以降の経済開発の政策と援助
- ● 遊動的な社会の分布と基本的な特徴
- ● 遊動的な生業と社会①:狩猟採集民(ブッシュマン、ピグミー)
- ● 遊動的な生業と社会②:牧畜民(マサイ)
そして、こうした内容について講義を受けながら、学生には最終課題のテーマを考えてもらいます。テーマはどんなものでもよいのですが、自分が選んだテーマに関連する事柄をアフリカの特定の国について調べなければいけないとこにしています。そして最終課題の中では、これまでの講義を踏まえてテーマについて調べることが求められます。
今年度であれば、以下のようなテーマで学生は最終課題(プレゼン)を作成しています。
- ● オバサンジョ大統領による民主化の影響(ナイジェリア)
- ● フェラ・クティ(ナイジェリア)とボビ・ワイン(ウガンダ)の歌詞の違い
- ● 現在のタンザニアにおけるLGBTQの人びとの状況
- ● 定住化政策によるブッシュマン社会の平等主義の変化(ボツワナ)
- ● カメルーンの環境政策のピグミーの狩猟生活への影響
- ● マサイトライオンの関係(ケニア)
- ● アフリカ各地におけるバナナを通じた社会関係(ウガンダ、ルワンダ、コンゴ共和国)
英語での授業ということでなかなか大変ですが、今までに習ったことを踏まえて自分が興味のある事柄を調べるのはきっと楽しいはず!
- ※ その他の授業紹介
- アフリカ研究Ⅱ-ⅰ:https://meguro-t.net/559/
- アフリカ研究Ⅱ-ⅱ:https://meguro-t.net/566/